とりあえず生きる

誰の得にもならない文章です

将来ってなんだ

新年になった。ずいぶんと先だと思っていた東京オリンピックはもう7ヶ月後には始まる。こんな風に「ずいぶんと先」が、もはや「すぐそこ」まできている。私の「将来」とやらも。

 

大学4年になり就職活動が本格化する。就活をして内定をもらってしまえば、今まで描いていた「将来」が現実になる。小学校の頃に書かされるような将来の夢が、もはや夢ではなくなり、叶った、叶わなかったという単なる事実になってしまうのだ。これは果たして希望なのだろうか、それとも絶望なのだろうか。とはいえ、明確に将来の夢を持っていて、それに向けて努力をしたという人は、おそらく少数派だと思うけれど。

だからといって、そうでない人に将来がないわけじゃない。その他の人が描いている将来とは、今の自分の想像の範囲内で、今の自分の選択可能な道の中で、こうしたいという理想なのではないだろうか。それを叶えるために必死に就活を行うのではないだろうか。

 

私には将来の夢はなかった。あったかもしれないけど忘れたし、それに向けて努力もしなかった。たとえほんのりやりたかったことでも、自分に合わないと思うことは、粘ることもしがみつくこともせずただ諦めた。

数学ができなかったから文系になったし、国公立大学の受験もやめた。無理に頑張りたくなくて、教職の授業もやめた。資格の意味もよく分からないから、特に何もとってない。

とことん私は何かに向けて頑張れない人間だなと思う。でも、何もかも頑張れないわけではなくて、すべきことに対してはきちんと頑張っている。振り返ってみると、私はすべきことを見つけて、そこにハマるのが性に合っているらしい。

じゃあ、社会の中で私がすべきことってなんなんだ。そこがいつもわからない。いまも私の「将来」はあやふやだ。

 

やりたいことも特にない、すべきことも見つからない。でも、私は生きなければいけない。生きなければいけないのだ。

私はこれからどうやって生きようかしら。それはまた別の話で。