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20歳になった。
昨日、早速お酒を買った。日付が変わるまで夜の街を徘徊して、日付が変わってすぐにコンビニでプレミアムモルツを買った。年齢確認もされず、機械的に画面をタッチして、いとも呆気なく儀式のようなものを終えた。

日付を超えても私は何も変わらない。モルツを買った私と、買う前の私に何も違いはない。ただ、日付が変わっただけ。時計の針が12時を超えただけ。それなのに、私は成人という称号を手に入れた。私はもうお酒もタバコも自由に買えるのだ。でも、そんなものに意味はあるのだろうか。私は何も変わってないのに。

 

大人ってなんだろう。青年期の私はまだまだ大人じゃない。それは、社会的にも、私自身にとっても。授業で、「あなたは大人だと思いますか?」と聞かれた。私は、まだ大人じゃない。それは、学生だからとか、扶養されてるからとか、そんなんじゃなくて。今の私には本当の意味での居場所も進む先もないから。だから大人じゃない。
いつかは大人にならなきゃいけない。それが社会の要請らしい。大人になりたくないとは言わない。子どもがいいとも思わない。だけど、私は大人になれるのだろうか。色んなことを諦めずにいられるのだろうか。

便宜上、今日の何時かに生まれたから、今日が誕生日で、今年は20歳だから日付が変わるとともに成人になった。でも、それ自体に意味はない。昔は数え年だったし、あくまで今の仕組みが20歳の誕生日に成人という称号与えているだけ。しかも数年後には18歳に与えられるようになるらしい。結局、そこにあるのは成人という称号を与えるシステムだけなんだと思う。

 

ただ、18歳にしろ、20歳にしろ、誕生日ほど素敵な日はない。手放しで「おめでとう」と言ってもらえる。「おめでとう」って素直に言える時は意外と少ない。その言葉に含みがあることが大半で、その含みは嫌な感情であることが多い。だから、やっぱり誕生日は特別だと思う。

20歳になるのが嫌だったり、楽しみだったり、色んな気持ちを抱えていたけれど、なってしまえばあっけないもので、今は素直に誕生日と、祝ってくれる友人とその言葉が素直に嬉しい。今年の誕生日も。そして多分これからも。